痒がって肌をかきむしる子どもには、どんな対策が有効でしょうか。
子どもによって差がありますが、まだやっていない対策があれば試してみるのがお勧めです。
目次
衣類に気を付ける
寒くないか心配で、つい着せすぎてしまうことも多いです。
常に薄着を心がけて、薄い綿やシルクの天然素材の衣類を選びましょう。
外気から影響を受けにくく、汗を吸いとる素材がお勧めで、重ね着をして蒸れると湿疹が悪化してかゆみが増します。
パジャマの素材に気を付ける
パジャマも、綿やシルクの天然素材で薄手のタイプを選びましょう。
汗で肌が濡れたままにならず、湿気がこもらない状態を作ります。
寝ている間に、肘の内側を無意識に掻きむしることが多いです。
手首のところをボタンで留めて袖が上がらないようにすると、皮膚に傷が付きにくいです。
シルクのパジャマなら、生地の上から掻いても傷になりにくいです。
布団をかけ過ぎない
子どもは暑がりなので、大人の感覚で布団をかけると暑くてかゆみが増します。
手足を簡単に布団から出せるように、軽くて身動きのとりやすい布団が最適です。
パジャマの上にベストを着せたり、寝袋にいれたりすると熱がこもって痒みが増しますのでNGです。
爪の切り方に気を付ける
無意識に掻きむしることもありますので、爪は短く清潔に保ちましょう。
赤ちゃんならベビー用の爪切りで、幼児なら深爪しないように爪やすりなどもお勧めです。
爪が伸びっぱなしになっていると、掻いてしまった時に皮膚に傷ができて細菌やウイルスが入り込む原因になります。
ひっかき防止ミトンを使う
わんわんベビードクターミトンかゆいっこなどの、ミトンを使うようにしましょう。
皮膚科の専門医も薦めているミトンです。
他のミトンでは肌がえぐれてしまった子も、肌が傷つかなくなったと口コミでも話題です。
ただし中には暑がって使えなかった子もいるので個人差があったり夏には嫌がることもあります。
保湿を心がける
乾燥すると肌が痒いのは大人も乳幼児も同じですので、お風呂上りに保湿ケアを行い、お肌の痒みが出ないようにします。
長時間熱いお湯に浸かると入浴後に乾燥がひどくなるため、お風呂はぬるめの温度で5~10分程度の短時間で済ませると良いでしょう。
部屋の乾燥に気を付ける
冬場に暖房をハイパワーで使っていたリ、雨が降らない時期には室内の乾燥が気になります。
部屋が乾燥している場合は、加湿器で保湿を心がけましょう。
赤ちゃんのデリケートな肌は部屋の乾燥にも左右されるため、湿度は40~60%程度に保つように心がけましょう。
適切なステロイド使用
アトピーでもステロイドの副作用を耳にして良くないのではと敬遠していませんか?
適度なステロイド使用で、子どもの肌が大幅に改善して掻きむしらなくなることもあります。
ステロイドには強さの種類が色々ありますので、信頼できる医師に診てもらいアドバイスに耳を傾けましょう。
体を洗い過ぎない
体を洗うときには石鹸やボディソープの原液をつけずに、泡立てネットで良く泡立ててから優しくなで洗いしましょう。
ナイロンタオルなどでゴシゴシ擦るのは厳禁で、セラミドや天然保湿成分を洗い流してしまうことでお肌の乾燥が進みます。
子どものスキンケアについての統計
お子さんにスキンケアをしているかどうかのアンケート結果です。
子どもにスキンケアをしていますか?
はい 85.3%
いいえ 14.7%
参照元:https://www.b-desse.jp/report/2277/
8割以上のママがスキンケアをして肌トラブルを防いでいます。
お子さんに肌トラブルはありますか?
はい 54.2%
いいえ 45.8%
参照元:https://www.b-desse.jp/report/2277/
半数以上のお子さんが肌トラブルを起こしています。
スキンケアをしている方は病院のお薬を使用していますか?
はい 48.3%
いいえ 53.4%
参照元:https://www.b-desse.jp/report/2277/
処方薬では何が使われているのでしょうか?
・保湿剤のヒルドイド(ソフト・ローション)
・プロペト(ワセリン)
・ステロイド(キンダベート、リンデロン他)
このようなお薬が処方されているケースが多いです。
副作用を懸念して漢方などを使って、治らずに苦しんでいる場合もあります。
お薬を適切に使ったら改善した事例も多いので、治らない場合は早めに皮膚科を受診しましょう。