優しく洗えるボタニカルベビーシャンプー
総合評価 | 87/100点中 |
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肌への優しさ | ★★★★ |
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保湿力 | ★★★★★ |
適度な洗浄力 | ★★★★★ |
香り | ★★★★★ |
価格 | ★★ |
★5段階で評価
数年前までは赤ちゃん用のシャンプーやボディソープはそれほど多くの種類がありませんでした。
大手化粧品メーカー数社やベビー用製品メーカーが販売しているくらいで、大手以外の大手ではないからこそ品質にこだわれる中小メーカーによるベビーソープやベビーシャンプーが増えてきたのはここ数年の話です。
大手が品質がダメというわけでなく、大手は数千万人を相手にしているので、価格設定に限界があります。1本2000円のベビーソープなどを日本全国の人がお手軽に買うことはできません。
お手頃価格に抑えつつとなると使える原料に限度が出てくるのは自然なことです。
大手には大手の得意分野があり、中小メーカーには中小ならではの得意分野があります。
そんな中、最近新たに発売されたこだわりベビーシャンプーとして「ぬくもり泡シャンプー」があります。
ぬくもり泡シャンプーのブランドページからわかる特徴や成分解析でわかることを見ていきます。
目次
Nukumori(ぬくもり)泡シャンプーの特徴とは?
ぬくもり泡シャンプーのキャッチフレーズは「ママコスメコンシェルジュがつくったボタニカルベビーシャンプー」です。
コスメコンシェルジュって何?と思われる方もいらっしゃると思いますので、簡単に説明しておきますと、日本化粧品検定協会というものがありまして、化粧品検定という試験があります。
1級、2級、3級とあり、1級合格者の中からコスメの専門家として活動していきたい場合にはコスメコンシェルジュに申請し登録することができます。
要するに化粧品の専門家ということですね。
ボタニカルベビーシャンプーというのは、最近はやりのボタニカルです。
ボタニカルというのは「植物の」という意味で植物エキスを配合したベビーシャンプーということになります。
ベビーシャンプーとなっていますが、全身用ということでベビーソープの意味に近いです。
おそらくソープ(石鹸)との区別のためと、髪のケアも行えるという点でベビーシャンプーなのでしょう。
特徴成分としては、葉酸とビオチンというビタミン成分があります。
葉酸は妊婦さんや妊活中の方には馴染みが深い成分だと思いますが、化粧品に配合することで肌荒れ防止に役立ちます。
ビオチンはアトピー性皮膚炎対策として近年注目されている成分でお肌の状態を整えてくれるコンディショニング成分でもあります。
7つの植物エキス配合とのことですが、植物エキスはだいたいが肌荒れ予防や痒み対策、潤いといった効果となっています。
最後に無添加にも相当こだわっているようです。
無添加となっているのは下記の通りです。
合成着色料・シリコン・鉱物油・紫外線吸収剤・硫酸系化合物(サルフェートフリー)・パラベン・フェノキシエタノール・エタノール・防腐剤・DPG・PG・タルク・合成酸化防止剤・パラフィン・コカミドDEA
15種類の無添加です。
ついにこれまで無添加対象とされるようになったのかと驚いたのが「コカミドDEA」です。
コカミドDEAはマウス実験によって発がん性が疑われている成分ではありますが、世間の人は色々と誤解している成分です。
まず、発ガンどうこうに関わるのはコカミドDEAではなく、DEAです。コカミドDEAという成分を作る際にDEAが少量不純物として残ってしまい、そのDEAによるものです。
また、マウスの実験結果により目くじらを立てて騒いでいる方の大半は実験内容・条件など知りもせず結果だけで騒いでいるように思います。
マウスに毎日コカミドDEAを塗るのを2年間続けたりと洗浄剤として洗い流す化粧品に使われるコカミドDEAではまずありえない使用方法です。
しかもその実験の際にマウスだけでなくラットでも実験を行い、ラットでは発がん性が見られず、そのことから、げっ歯類特有のコリン欠乏が原因であり、人間には当てはまらないと結論付けられた論文もあります。
なので、IARCでも「ヒトに対する発癌性が分類できない」というグループ3に分類されているわけです。
ただ、発ガンと聞くと過敏な方もいらっしゃるので、メーカーとしては避けたい成分なのでしょう。それで無添加としてコカミドDEAを掲げているのだと思われます。
では、成分を見ていきます。
Nukumori(ぬくもり)泡シャンプーの成分解析
ぬくもり泡シャンプーの成分を見ていきます。
水の次にプロパンジオールがきています。
洗浄系化粧品の場合、多くは水の次に洗浄成分がきていることが多いのですが、プロパンジオールは洗浄成分ではなく保湿剤です。
プロパンジオールのポイントとしては抗菌作用があるという点です。
ぬくもり泡シャンプーは防腐剤無添加を掲げていますが、いわゆるパラベンや安息香酸Na、フェノキシエタノールといった防腐剤を使用しないにせよ、防腐作用がなければ長持ちしません。
そのため、防腐剤無添加の場合はこのように保湿プラス防腐といった複合効果のある成分が使われています。
ラウリルベタインはベタイン系の洗浄成分で低刺激で洗浄力は控えめです。
ココイルグルタミン酸2Naはアミノ酸系の洗浄成分で優しく潤いを守りながら洗浄してくれます。
ラウリルアスパラギン酸Kは低刺激で泡立ちの良いアミノ酸系の洗浄成分です。眼などへの刺激も少なめです。
塩化Naは塩のことですが、粘度調整などに使われます。
葉酸はビタミンBの一種でお肌の肌荒れ予防に役立つ成分です。
ビオチンはビタミンHと言われ、お肌のコンディショニング効果があります。
クエン酸はpH調整のために使用される成分ですが、酸化防止やキレート作用もある成分です。
ポリクオタニウム-6はヘアコンディショニング効果があります。髪の質感を高め帯電防止に役立ちます。
PEG-5ステアリルアンモニウムクロリドは髪の帯電防止や手触りアップに役立つ陽イオン界面活性剤です。陽イオン界面活性剤の特徴は吸着性であり、洗浄ではなくトリートメントなどに使用されます。
乳酸は皮膚にも存在している成分で保水・保湿効果があります。
カプリル酸グリセリルは乳化剤です。
BGは保湿剤であり防腐効果もあります。低刺激とされていますが、人によって合わないことも多い成分です。
ミリスチン酸ポリグリセリル-10はコンディショニング効果のある乳化剤です。
ツボクサエキスは抗炎症効果があり肌荒れ予防に役立つ植物エキスです。
ベタインはサトウダイコン由来の保湿成分です。
イタドリ根エキスは酸化防止効果のあるコンディショニング成分です。
オウゴン根エキスは抗酸化&抗炎症効果のある植物エキスです。保湿効果もあります。
カンゾウ根エキスは抗炎症や痒みを抑える効果があります。
カンゾウは甘草と書きますが、甘草由来成分として有名なのはグリチルリチン酸2Kです。
甘草は昔から生薬として使用されてきました。
チャ葉エキスは抗菌作用や酸化防止、保湿効果のある成分です。
カミツレ花エキスは抗炎症効果のある植物エキスです。別名カモミールとも呼ばれます。
ローズマリー葉エキスは防腐力があるため、防腐剤代わりに使用されることの多い植物エキスです。
香料は合成香料のことでしょう。無添加の対象としても合成香料は記載されていませんので。
香りはカモミールの香りだそうです。
合成香料自体は髪や肌にメリットのある成分ではなく、負担にしかなりませんが、頭皮の臭い対策としては役立ちます。
以上24成分から作られています。
基本的に赤ちゃんのお肌に優しい低刺激な成分にて構成されていますので、やさしく赤ちゃんの全身を洗うことができるベビーシャンプーとなっています。
ただし、ヘアケアの意識も高めていますので、髪の質感を高める成分がその分配合されていますので、スキンケアメインの低刺激ベビーソープに比べると少し肌への負担があるかもしれません。
ぬくもり泡シャンプーはこんな人におすすめ
当サイトは植物由来だからおすすめとか、人工的な合成成分だからダメといった判断はしていません。
なぜなら、植物由来成分は複数のメリットがあったりしますが、アレルギーなど肌に合わないこともありますし、成分次第ではお肌への刺激も強かったりするからです。
反対に人工的に作られた合成成分には刺激や毒性の強い成分もあることは事実ですが、肌に優しい成分もたくさんあります。ヒト型セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなどは植物エキスではありませんが、お肌に嬉しい効果がたくさんある成分です。
とはいっても、植物が好き!安心できるという方がいらっしゃるのは事実なので、ボタニカルやオーガニックなどの化粧品にこだわる方にはぬくもり泡シャンプーはおすすめできます。
当サイト的にもぬくもり泡シャンプーはおすすめできるベビーソープですが、ボタニカルだからという理由ではなく、全成分をチェックしたうえでの判断です。
また、ヘアケア効果があるベビーシャンプーですので、子供の髪のパサつきやゴワゴワ、きしみが気になる場合にもおすすめです。
新生児期や髪が生え揃うまでの時期はそれほどヘアケアは意識しなくても問題ないので、ベビーソープで全身洗っても気にならないことが多いですが、髪が生え揃ってきたら髪のきしみや乾燥が気になる場合もあります。
そんな時には髪のコンディショニング効果があるベビーシャンプーだと髪のきしみなども気にならずしっとり洗いあがるのでおすすめです。
あとは、ブランドサイトに記載されていることですが、髭剃りでお肌が負けてしまうパパや乾燥肌でお悩みの女性、デリケートゾーンの洗浄、産後のヘアケア、頭皮ダメージが気になるパパ、大人ニキビや敏感肌でお悩みの方の洗顔などにもおすすめです。
ぬくもり泡シャンプーのちょっと気になる点は?
気にするほどのことではありませんが、あえてデメリットを挙げるとすると、合成香料配合とBG、PEG-5ステアリルアンモニウムクロリドです。
合う合わない、刺激といった部分で少しだけ気になりますが、ベビーシャンプー全体としては気にするほどではありません。十分低刺激なベビーシャンプーとなっています。
あとは防腐剤無添加でベビーシャンプー自体がデリケートなので取扱いには気を付けましょう。
どんなけ雑に扱っても腐って欲しくないならパラベン入りのベビーシャンプーを選べば良いだけです。パラベンは最強の防腐剤なので、品質の安定性は抜群です。
ちゃんと保管環境などを考慮しないとベビーシャンプー自体が汚染されてしまう可能性がありますので気を付けましょう。
これはぬくもり泡しゃんぷーだけに限らず、品質にこだわるベビーソープ全般に言えることです。
ぬくもり泡シャンプーの価格や販売店は?
ぬくもり泡シャンプーの定価は300mlで3,980円(税抜)です。
定期購入であれば、初回2,980円(税抜)で2回目以降も3,480円(税抜)で購入可能です。
定期購入の場合、本来掛かる送料600円(税抜)も無料となりますので、お得です。
ぬくもり泡シャンプーのおすすめポイント
- ベタイン系やアミノ酸系の低刺激な洗浄成分を使用
- 合成着色料・シリコン・鉱物油・紫外線吸収剤・硫酸系化合物(サルフェートフリー)・パラベン・フェノキシエタノール・エタノール・防腐剤・DPG・PG・タルク・合成酸化防止剤・パラフィン・コカミドDEAが無添加
- 天然由来成分92%
ぬくもり泡シャンプーに含まれる全成分
水、プロパンジオール、ラウリルベタイン、ココイルグルタミン酸2Na、ラウリルアスパラギン酸K、塩化Na、葉酸、ビオチン、クエン酸、ポリクオタニウム-6、PEG-5ステアリルアンモニウムクロリド、乳酸、カプリル酸グリセリル、BG、ミリスチン酸ポリグリセリル-10、ツボクサエキス、ベタイン、イタドリ根エキス、オウゴン根エキス、カンゾウ根エキス、チャ葉エキス、カミツレ花エキス、ローズマリー葉エキス、香料
ぬくもり泡シャンプーのみんなの口コミ
4点/5点中 (1件の口コミ)
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アミノ酸系の洗浄成分で必要な潤いを残して汚れをしっかりと落とせるのが魅力的です。シャンプーとして使っても髪がきしんだりしないですし、ママと赤ちゃん一緒に使えるソープなので良いと思います。